【Be More Chillとは】
「Be More Chill」は日本語で言えば「イケてる人間/人気者になれ」と言ったところか。主人公である冴えない負け組のJeremyのモットーがBe More Chillであり、ストーリーはJeremyがSQUIPなる日本製のスパコン搭載型錠剤を飲むことを切っ掛けにJeremyがBe More Chillになっていく様子を描く。
原作は2004年に出版されたNed Vizziniによる同名の小説。2015年にニュージャージー州で初演、今年2018年にはオフ・ブロードウェイ進出を果たしています(是非オンに移ってトニー賞獲ってくれ頼む)
(2019/02/23追記)
オン進出おめでとう!!!!! トニー獲れよ!!!!!! で、オン版ではちょくちょくシーンが増えたり曲のパートが増えたりしましたが、大筋はほぼ変わっていないので基本的にこのブログでは2015年ORC(2019/12/05追々記)版サントラに準拠したあらすじ・和訳をしていくつもりです。
結局2015年ORC版も2019年OBC版もどっちも訳しました(殆ど変わってないけど)。カテゴリ一覧からどうぞ。
【あらすじ】
テレビジャパンのあらすじが2018年9月現在一番詳しい日本語あらすじなので、そちらを引用。
2004年の若者向けの小説を原作とした物語の舞台はニュージャージー州にある高校。父親と二人で暮らす高校生の青年ジェレミーは、人と接するのが苦手で、学校では友人も少なく、女の子たちにも人気がない。そんなジェレミーは、密かに想いを寄せる在校生のクリスティンの気を何とかして引きたいと思っている。ある日、学内のいじめっ子の生徒から、日本で開発されたというSQUIP(Super Quantum Unit Intel Processor/スーパー・クアンタム・ユニット・インテル・プロセッサー)という薬(錠剤)を紹介される。この薬を飲むと、物事の判断を良い方向へと導けるような制御が働いて「イケてる青年」になれ、女子生徒や他の学生の間で人気になり支持も得られる、と言うのだ。ジェレミーは仲の良い友人のマイケルに相談し、大枚を叩いてこのSQUIPを購入する。ところが、SQUIPの効果で注目される人物へとなっていく反面、ジェレミーの思考回路は次第に薬に乗っ取られていき、人生が空回りし始めて、友人マイケルとの関係もうまく行かなくなる。高校生や大学生の間でカフェインが多く含まれる人気の炭酸飲料のマウンテンデューが、錠剤SQUIPの解毒剤みたいな効果を持っていることを知ったジェレミーが、SQUIPの誘惑に打ち勝ち、もとの自分を取り戻すまでの葛藤が描かれていく。
【登場人物】
Jeremy Heere
主人公。「負け組」である自分が嫌で、せめてもう少しだけイカしたやつになりたい(Be more chill)と願ってやまない高校生。
Christineに片思いしており、SQUIPの存在を知るとChillになるため、そしてChristineと付き合うためにこれを手に入れる。
結果SQUIPのお陰で人気者にはなれたが、Michaelとの友人関係はというと……
Michael Mell
Jeremyの旧知の親友にして唯一の友。ヘッドホンと赤いフードがトレードマーク。
ボブ・マーレイと寿司が好きで、時代遅れのスラングを多用する。マリファナ常用者(靴下も大麻柄)。
自分自身が「負け組」であることを認めており、Jeremyとは逆に「負け組」であることからわざわざ脱却しようとは思っておらず、逆に開き直っている様子だが……
Christine Canigula
Jeremyの片恋相手。可愛くて繊細だけど、ちょっとオタクっぽい演劇好きの女子。
Chloeの様に学内ヒエラルキーには積極的に関わっていないが、学校一カッコいい男に言い寄られれば誘惑に負けずにはいられない。劇中ではJakeと付き合っている。
The SQUIP
Jeremyの頭の中に存在する日本製のスーパーコンピューター。正式名称はSuper Quantum Unit Intel Processor。
JeremyをChillな人間にするため、様々な助言を出してくれるがJeremy以外には見えない。デフォルトの外見はキアヌ・リーブスだが、他にもジョージ・クルーニーや“セクシーな女アニメキャラ”等様々な見た目に外見を変えることが出来る。
SQUIPは錠剤の形をしており、服用した後にMountain Dewを飲むことによって起動する。服用者がアルコールを摂取すると機能がバグって日本語が出るなど動作不良を起こすが、Mountain Dew Redを飲まなければ完全に機能を停止させることはできない。
Rich Goranski
Jeremyをいつも虐める学内カースト中~上位者。
SQUIP服用者で、JeremyにSQUIPを勧めたのも彼。JeremyがSQUIPを服用してからは虐めることを止め、「勝ち組」の仲間に彼を入れる。
Chloe Valentine
美人で発言力が大きい、どの学校にも一人はいる女子コミュニティの頂点。
Brookeとはニコイチの友人で、Madeline(言及のみ、キャラクターとしては登場せず)が嫌い。Jennaとは友人というよりも単なる情報源として利用している印象が強い。
Brooke Lohst
学内に於いてChloeに続いて二番目に美人な女子。
Chloeの言うことには全部同意する、所謂スネ夫的な腰巾着だが密かにChloeに嫉妬している。
SQUIPを服用し「イケてる」男になったJeremyに惹かれて付き合う。
Jenna Rolan
学校の噂なら何でも知ってるゴシップガール。
ChloeとBrookeの二人とセットで出てくることが多いが、彼女自身の学内ヒエラルキーはあまり上位ではなさそう。
Jake Dillinger
学校一イケてる人気者。Richと親しい。
劇中ではChristineを口説き落として付き合っており、その前にはChloeと付き合っていたなど相手には困らない様子。
ハロウィンパーティーを自宅で主催するが、SQUIPで錯乱したRichに家を燃やされ足を骨折する。
Jeremy’s Dad
パンツ(ズボン)を年中穿かない困ったJeremyの陽気な父。妻とは離婚していてJeremyと二人暮らし。SQUIPを服用したJeremyを心配し、Michaelに助けを求める。
Mr. Reyes
高校の演劇顧問。シェイクスピアの真夏の夜の夢、のゾンビアポカリプス版演劇をやろうとしている。Hot Pocketsが好き。