2020-02-26
B18
いやだってさ、そんなさ、人生の初推しジャンルがミュージカルになるんだったらさ、そりゃさ、舞台がマンチェスターだろうがどこだろうが行かないわけには行かないじゃん？ だから行った。詳しいことを省くとオタクは過剰供給で死んだ。詳しいことを省かない一万字位の感想文は以下より。
BWのBMCと同じような舞台設定(奥行き三段階、最前と最奥にそれぞれ投影用の薄いスクリーン幕がある)。開始前は最前のスクリーンに現在地(Manchster)、天気、日付が中央に表示されている。その下の円には70～90の間をうろうろする速度計。周りではTwitterやらInstagramやらsnapchatやらのSNSアイコンがくるくるしている。
開始時はマーティのアナウンス。「やぁ皆！ マーティ・マクフライだよ。Back to the future the musicalへようこそ。携帯電話は頼むから切ってね、だって1985年には存在してないからさ！ あと撮影とかもやめてね、時空連続体を歪ませる原因になるってドクが言ってた」これどっかで似たようなアナウンス聞いたぞ……1989年のWesterburg Highで……
アナウンスが終わると女声の機械アナウンスがあって(この声の正体はあとで分かる)、現在地と天気と日付のところがフランスだとかドイツだとかいろんなところにぐるぐる切り替わってそのうちブルーと白の初期のPCらしいシンプルなウィンドウがポコポコポップアップしてくる。しっかり読めなかったが恐らく2020年から順に歴代アメリカ大統領の着任年を遡っていって、その年代に飛んでよろしいですか？ Yes/No という趣旨だったと思う。最後は大統領ではなく「ワールドワイドウェブが登場(多分違うけどとにかくインターネット関係のことだった)」で時空間転移。舞台の左右上下を取り囲むように設置されているオブジェクトがピカピカ光る。すごい。これもうアトラクションじゃん！ これと同時にメインテーマの演奏が来るのでもう限界オタクは口飽きっぱなしの満面の笑みだった。まだショー実質始まってないのにね こんなん約束された傑作に決まってんだよな(暴論)
第一幕
やっぱりプルトニウムが盗まれたニュースから。但しリビアの過激派云々はなくて「プルトニウムは非常に被爆性が高く大変危険です。その毒性は致死的で……」という趣旨に。そしてマーティ登場。いやそのまんまだわ。何？ クソイケメンじゃん……「ドク、いる？」「ようマーティ！」「ドク？ どこにいるの？」「これは事前に録音された音声だ。私の新発明品、ボイスアクティベーションシステム！ それから今夜一時十五分にツインパインズモールに来てくれ！」どうやらいつも通り欠陥品らしく、延々とこれが再生されてしまう。アンプをいじるととりあえず何とかなって、ついでにギターかき鳴らそうとして盛大にぶっ飛ぶ。メーターいじる下りからロックンロールまで完全に映画そのまんま。というかピックがあのシーンそのままにずっとピカーッってしてたの何？ 超かっこよかった……
It’s Only A Matter Of Time
ヒルバレーの皆の歌(85年)。スゲー明るくて楽しい。いやマジでマーティただのイケメンだな……クソモテるでしょ君？ 早速ソロパートのあるゴールディ。あと募金おばさんがマジで強い。ずっと見ちゃう。募金おばさんソロ曲あるかなと思ったら流石になかった。レッド(ホームレス男)はなぜか隻眼。
すぐにオーディションのシーンに移行。どうやら数日後にヒルバレーで祭典があるらしく、そこで演奏するバンドのオーディション。The Power Of Loveをちょろっと歌うがストリックランドに「音が大きすぎる。お前の家族は皆出来損ないだ、お前に未来などない！」と言われる。
Wherever We’re Going
「僕に未来なんてないのか？」とIt’s Only A Matter Of Timeのマイナー版リプライズがあって、ジェニファーが励ましに来てくれてこの曲に入る。どこに行こうと何があろうと私たちは絶対に大丈夫、という趣旨。めちゃめちゃ仲良いただのカップルやんけ。ケツをさりげなく揉むなマーティ。
それからいい感じの雰囲気をぶっ飛ばす募金おばさん。祭典にはジェニファーのおじさんであるヒューイがやってくるらしい。音楽プロデューサーかなにかで新たな才能をもった人材を探していると。
Hello – Is Anybody Home?
家に帰るとジョージがビフにピーナッツバターサンドの山を大量に買わされている。ビフの甥のボーイスカウトの売り物っぽい？ ジョージの挙動が完全にただのジョージ。動くだけで笑いが起こる。書類の下りは映画と一緒。そんな情けない父親を見たマーティ、ひいては負け犬一家マクフライ家の歌。全員それぞれパートがある。こういうのすごく好きだよ……
ジョーイおじさんの出所祝いはなし、というかロレインの弟達がそもそもこのミュージカルではでてこない/存在してない。マクドナルド店員のデイブがずっとキッチンでサンドイッチやらシリアルやら作ってるの楽しい。リンダの「私はデートがしたいだけなの！！！！」のシャウト好きだった。ウォッカをそこそこデカいグラスになみなみどころかあふれるまで注ぐロレイン。いや日本酒じゃないんだから……それから魅惑の深海パーティもここで触れられる。マーティが家族に抱えるフラストレーションがよく表れている。あと後ろでテレビ見てるジョージとデイブの反応が完全に映画そのまま。何これ？ 最高
It Works
ツインパインモールのシーン。スケボーに乗ってやってくる。ビデオはもう置いてある。奥の方からめっちゃスピンしてスモークと閃光とともにやってくるデロリアン。こんなん歓声あげちゃうにきまってんじゃん？！
「やった！ 五分先の未来に来たんだ！！ マーティ！ やったぞ！」ドク大喜びの舞の歌。めちゃめちゃ楽しい。というか一番ドクの曲が聞き取りやすかった(逆にジョージは声質的なところで音楽と同化しがちであんまり聞き取れなかった)。そしてどこからともなく表れるグラマラススタイルのコーラスガール達。「ねぇドクこの女の子達誰？！」「知らん！ いつの間にか表れた！！」そんなメタある？！？？！？？！！！！！ 大歓喜だよ
ビデオ撮る時にめちゃめちゃ気取るドク。好き。「私の声で音声操作できるようにしたんだ！ 起動！」「起動しました」「タイムサーキット、オン」「タイムサーキット、オン」喋…………？！！？！？ お前あの最初の女声アナウンスか！！！ 雰囲気はPORTAL無印のGLaDOSに近い。いや好きだねこれは…… 日時入力も音声。ちゃんとタイムサーキット見えた。フラックスキャパシターは客席に見えるようにちょっとコードが延びる。結構でかめ。プルトニウム入れるときにめちゃめちゃ距離を取るマーティかわいい。
「1.21ジゴワット」「1.21ジゴワット？」「そう、1.21ジゴワット」「ジゴワットって何？！」「んなこと今はどうでもいい！！(聞き取れなかったけどそんな感じのニュアンス)」プルトニウム入れた後めちゃめちゃ蓋でトントンするドク。「私としたことが帰りのプルトニウムを忘れていた！」「ねぇドク？ なんか手光ってるよ？！」蛍光グリーンに光り出すドクの手と胸。そのまま倒れ込んでしまう。どうやらプルトニウムで被爆したらしい。「急いで医者呼んでくる！」とデロリアンに乗り込むマーティ。そしてタイムスリップ。スクリーンを巧みに使っている。いやマジでこれアトラクションだよ……拍手しちゃうよ……
ピーポディ農場の納屋に突っ込むがピーポディ家は出てこない。松も倒してないので二本松のまま。「起動！」「音声認識できません」「起動だって！」「音声認識できません」「起動しろって言ってんだろ！」「脅迫は不要です(ちょっと違うかも)」結局動かせないので納屋にデロリアンは放置。「ドクだけが頼りなんだよ……！(You are my only hope)」、後々ライトセーバーネタあったのでSW意識ということでいいのだろうか？
Cake And Eat It Too
ヒルバレーの皆の歌(55年)。ガソリンとタバコとアスベストと農薬は暮らしを豊かにし人生を明るくします！！ トマス市長のパートもある。マーティが絶妙に引いているしタバコ受け取っちゃって「うわっ、いやいらんいらん」みたいになってるのホント君品行方正に育ったよね……(その他ミュージカルの高校生達を見ながら)。
Good At Being Bad
ルーのカフェ。「溺れたのか？ はっ、冗談だよ！」ペプシの下りはなくドクの住所の下りのみ。ジョージとシンクロ。やりとりは完全に映画再現。ルーが持っている新聞の一面広告がバッファロー平原。
ビフのソロ曲。予想と違ってめちゃめちゃスカしたメロディだった。もっと激しいロックかと思ってたんだけど、なんなら爽やかさすらある。いややってることはマジでガチガチのいじめなんですけどね。無理矢理大量のスパゲティ食わせたりミルクチョコレートにケチャップぶちこんだのを詰め込んだり……ずっとゴールディがすっげえ嫌そうな目でビフ達の方を見ている。ルーも迷惑げである。出禁にしろ出禁。
Gotta Start Somewhere
情けない父親を見てもう一回It’s Only A Matter Of Timeのリプライズがある。そしてゴールディとジョージの下り。「市長？ 市長！」完全に映画から抜け出したやつじゃん どういうことなの？ ゴールディのメインソロ曲。最後はエプロンと箒がキラキラしたのに早変わりする。めっちゃ長かったしアンサンブルも総出だしこれ一幕のメイン曲では？ と思ったぐらいには気合い入った曲だった。マーティはうろうろしてアンサンブルの間を縫ってジョージを追う。最後あたりで自転車に乗ったジョージに「パパ！！ 違う、ジョージ待って！！」のやりとりがある。
My Myopia
クソ覗き魔ソング。なんかすげーポエミーで語彙力高そうなんだけどやってることは覗き魔なんだよな。ロレインはロレインでパッドに加えてティッシュ三枚ぐらい胸に詰め込んでるし。マーティの出番は少ない。ロレインが最後カーテン下ろして閉めるところがうまく閉まらなかったらしくちょっと手間取っていた。
木から落っこちるところは音のみ。車で跳ねた訳ではなく「ガキが木から落っこちたぞ」と言ってた？ 恐らくジョージが落っこちたのをマーティが受け止めて、そのままジョージはしれっと自転車で逃げた形か。おばあちゃんが「自分で運びな！！」って言ってて強い。ぐるっとそのまま舞台が回ってロレインのベッドに。
Pretty Baby
「1955年？！」 めちゃめちゃ押しが強いロレインの歌。やはりどこからともなく表れる女性アンサンブル三人組。逃げ回るマーティが面白い。布団腰に巻き付けながら逃げてたらロレインに裾踏まれて動けず、仕方がないので布団放棄してズボン引っ張り出そうとしたらその上にアンサンブルが立ってて取れないとか、最後の抵抗でクッション股間に当ててるんだけどそれも奪われてしまう。かわいそう。情けなく叫び回るマーティ。かわいそう。
ズボンやっとこ履いた瞬間やってきたロレインの両親に「あ、おばあちゃん」と言っちゃうマーティ。ずさんだよ。兄弟やテレビの話はなく、「私とあなたのお母さん、知り合いだったりする？」「…………はい」の下りと泊まっていくいかない、ケネディ通りの話のみ。「あんな子供を産んだら勘当だぞ」は健在。
Future Boy
ドクの家。寝転がって戸棚の中に頭突っ込んで電話してる(何故そこに電話がある？)。会話相手はマクドナルドらしいが内容はよく聞き取れなかった。ドアのカーテンが片方空いてて、マーティのいる方向に右左と締めて3回目でようやく扉を開けてくれたと思ったら秒で閉めるドク。なんでこの二人仲良くなれたの？ いやまぁコミックであったけどさ……写真は投影機にカシャってやってスクリーンに移す。頭が消えてるんじゃなくて全体像がボケている。フラックスキャパシターのこと教えてそのまま納屋直行。ドクより懐中電灯の場所を把握しているマーティ。30年間置き場所変わっとらんのかい！ 「これを私が作ったのか？！」「いや、車はジョン・デロリアンだよ。あんたはこのタイムトラベル装置を作ったの」「なんてこった、ようやく動くものを発明したぞ！」
1.21ジゴワットの下りは映画と同じ。「未来少年？ 僕は未来少年なんかじゃない、ここに居つづけるつもりもない。ここから帰らなきゃ僕に未来はないんだ！」という歌。1verse分歌ったところで雷の下りがあってドクのパートが入ってくる。ドクのパートが始まるということは謎のダンスアンサンブルがわらわらやってくるということである。Puttin’ On the Ritzみたいな燕尾服とハットの男女がわらわらやってくる。Back to the Future Boy～ 好き。サントラ出して。
盛り上がってマーティが「よ～しじゃあ55年を観光するぞ！」となったところでドクが大サビを止める。ダンサーのうちの一人が止められたのに気づかず一人で歌い踊ってるし、(舞台は曲中で納屋からドクの家に戻っている)玄関が閉まってて帰れず取り残されたダンサーアンサンブル数人が所在なさげに佇み、無言でドクがドアを開けると一目散に捌けていく……いやなにこのメタ？！？！？！ 大好きですそういうの
Hill Valley High School Fight Song
ヒルバレー校のラグビー部はブルドッグのアイコンらしい。すごく短いが結構好き……どうしてもHeathersを思い出してしまうな……「ストリックランド」「ブラウン」「いい髪型だ」「そっちもね(頭ペチッ)」えっ何もしかして旧知の仲ということなの……？ 何……？
Something About That Boy
「タイムトラベルものは書かないの？」「ううん、でもすごく面白い題材だと思うよ」ラストの伏線。食堂でそのままロレイン口説きの下りに入る。ミルクチョコレートは食堂の掃除のおばさん(募金おばさんとおなじキャスト)が出してくれる。densityをdentistと間違えるの、LSOHの文脈すら感じてきてしまうな……約束されていたのか、ミュージカル化は……(オタク特有の拡大解釈)
マーティが脚をひっかけたところから曲が始まる。前半がロレイン、後半がビフからマーティへの曲。最初ロレインだけが動いてマーティの腕をいじる。女子勢が前で浮かれて男子勢が後ろで大捕物を繰り広げる。ロッカーの上やら机やらを縦横無尽に駆け回る。ビフがナイフとフォーク投げまってそれを一個だけジョージがキャッチする。いやすげえなお前……でも机をひとっ飛びに越えることはできない。何故かマッチが補助に回っていた。追いかけまくったあげく追う側と追われる側が一緒に休憩するのはよくあるギャグ。ロッカーの中でタバコ吸ってるストリックランドが見れたりもする。ラストはマーティとビフがロッカーの上で対峙する。マーティがプラスチックの刀っぽい何かをもってダースベーダーごっこをしだす。「私はお前の父親だ」「は？」「あー……なんでもない、忘れて」勿論ダメージはゼロである。最終的にケツ蹴り落として成敗。「どこの子？ どこに住んでるの？」「分からない、でも絶対に突き止めるわ(決意の目)」で幕間。
幕間
最高じゃん。分かってるじゃん制作陣……
第二幕
21st Century
またデロリアンのボイスが聞こえてくる。”Welcome to the Future.”。なんか大層な幾何学っぽいイスに座ったドクが白コートにヘッドギアつけたダンサーに囲まれて登場する。めちゃめちゃフューチャーっぽい。これを音楽的になんて呼ぶのか知らないけど多分なんかそれっぽいジャンル名はあると思うのでアルバム早く出して……とりあえず雰囲気はUSJのFuture Instituteそのもの。半分ぐらいダンスシーン。セグウェイでススー……と移動するドクがシュールで最高。白コートの下は黒に蛍光色のロボっぽい何か。セグウェイに乗ったあたりから白コートの前開けてダンスもロボットダンスになる。
……という夢だったのサ。「2020年の世界にいたんだ……戦争も病気も渋滞もない！ それにホバーボードがあって……」写真を再確認するときにマーティが映写機のパーツちょっと外しちゃうアクシデントがあったんだけどすかさずドクが「問題ない」って言ってたのスゲ～よかった。あとコーラの栓をマーティの代わりに開けるのはここでドクがやってた。
Something About That Boyのリプライズ。やってきたロレインとマーティの会話を端でハエ取り棒いじりながらすんごい顔で見てる。ロレイン、マーティにPick me at seven to heavenって言った？ ｵﾋｬ~……「ヘビーだ……」「だから何で毎回ヘビーって言うんだ？！？！」キレないでドク！！
Put Your Mind To It
公式でクリップがあがってる曲。ジョージと庭で深海パーティでの計画を立てるシーンにあたる。すごくよかった。
マーティがめちゃめちゃキマったダンスするのをひたすら不器用に、でも楽しげにコピーするジョージ。楽しい。途中でなぜか上を脱ぐ。やっぱマーティめちゃクソイケメンだな……最後ハイタッチしようとマーティが掲げた手にひらひら手を振るジョージ。違うそうじゃない……！ は～ぁ、って感じで首を横に振るマーティ好き。
For The Dreamers
ビデオを見るドク。左に1.21ジゴワットの計算式を書いてる黒板がある、と思ったら回転した裏に模型があった。そこォ？！ 電撃だいぶ派手だったしちゃんと燃えた。不安がるマーティを元気づけるドクのまともなソロ曲。いままでのと打って変わってシリアス調。先達の科学者達に倣い自分も……という趣旨の歌、のはず。結構キーが高い。
Deep Diving
学年アルバム全部見たけどカルヴァン・クラインなんてやつはいなかったらしい。ビフのソロ曲。3Dとマッチとビフで信号機カラーになっている。スキンヘッドは存在自体していない。子分二人のわちゃわちゃ具合は全人類が好きなやつだよ。悪役笑いをしようとおもって噎せるビフ。できないんか～い！
カフェのシーンに。最終打ち合わせ。ケーブルを背負ったゴールディが入ってくる。夜学の資金を出す代わりにケーブルの設置をやってもらったっぽい？ そのまま手紙の下りに。手紙は時計塔のチラ裏に書く。書き終わったところでリンダの存在が消える。ジェニファーは消えてないっぽい。Wherever We’re Goingのアルバム収録があってもおかしくない長さのリプライズ。
Earth Angel
魅惑の深海パーティ。マーヴィンとゴールディは兼役。一人で踊ってたジョージが慌てて駐車場に向かう。このあたりの流れは映画と完全に同じ。車内表現は普通に二人分の椅子置いてるだけ。Pretty Babyのリプライズがあってキス。マーティの悲鳴がかわいい。間違えました。かわいそう。
マーティが閉じこめられるのは車のトランクではなくゴミ箱。蓋のチェーンをとって脱出→蓋を勢いよく閉めた時に手挟んで演奏不可、の流れ。「ギターを弾ける奴をつれてくるんだな」の台詞からそのままスッ……とターンしてダンス会場にあがるのは草。一番最後の”I’m falling love with you”はロレインとジョージが歌う。
Johnny B.Goode
映画まんまだった。ほんとにまんまだった。ノレる。去り際にマーティもストリックランドの頭をペチッてする。裏返った”Yeah”を返すなジョージ。まぁ確かに奇行を繰り返した人間の名前を良い名前とする感覚は絶妙だけどさ……
”Damn!”の流れも完全に同じ。ドクの声にはすぐ反応するデロリアン。「起動！」「起動」「タイムサーキット、オン！」「タイムサーキット、オン」「目標時間、1985年10月6日、午前1時21分！」「目標時間、1985年10月6日、午前1時21分」「素晴らしい！(Amazing!)」「知っています(I know)」やめてそういうのAI萌えオタクに刺さるから……
ケーブルが外れるのはスクリーン投影。時計台の階段を前面のスクリーンに移して、ドクはその場で足踏みする形で上っているように見せている。絶妙におかしさがあって笑ってしまった。鐘が鳴るところは画面いっぱいにデカい鐘の3D動画が流れる。早く戻らないとだめじゃん！ と気づくマーティだがデロリアンはドクの音声しか認識しないので時間変更を受け付けてくれない。ドクの物真似してGreat Scott!とか付け足してみたけど即座に「あなたはドクターエメットブラウンではありません」って言われちゃう。ここからデロリアンの走行シーンとドクの時計台が交互に展開される。ケーブルがつながりそうでつながらない、というところでドクの一大決心。For the Dreamersの短いリプライズがあってついにケーブルを繋げ、時計台からドクが飛び降りタイムスリップが成功、舞台に火柱が上がりマーティは85年へと戻る。
85年に着いたはいいが、”タイムトラベル完了”のアナウンスを残してデロリアンが起動終了する。音声はどうしても認識してくれない。モールまで行けず途方に暮れるマーティの元へドクが現れる。防弾チョッキではなく耐放射能スーツを内側に着ている。「何で？ 時空間連続帯を乱すんじゃなかったの？」「それはつまり……その、君を信じることに決めたんだ、私は」生きてて良かった最高の改変ですありがとうマンチェスター！！！！！ そしてドクの声には即座に反応するデロリアン。ドクは2015年へとタイムトラベル。安心しきってレッドの寝床で寝ちゃうマーティ。
The Power Of Love
翌朝の広場、様変わりしたデイブ、リンダ、ロレインがいる。ジェニファーはおじのヒューイをマーティに紹介する。広場では祭典が行われていて、どうやらジョージ・ダグラス・マクフライの最新作お披露目会らしい。時計台の修理に結構な額の寄付金を出してくれると言った瞬間に募金おばさんが歓喜の声を上げてあの賞金額がかかれたデカイボードをかっさらっていく。今度はビフがストリックランドに「お前の家族は皆出来損ないだ」と言われている。新作タイトルは”Back To The Future Part II”。アオリ文は”Further adventure of Kelvin Klain”。今の自分は30年前に自分を励ましてくれたある青年のおかげだ、と。そしてマーティとピンヘッズがThe Power Of Loveを演奏する。なんか背景にデカイロゴもかかってて普通に金がかかっている。すごい。ジェニファーと一緒に歌ったりなぜかゴールディがしれっとソロで歌ったりする。いやマジでゴールディめちゃめちゃ出張るな？！ 最終的には皆総出でワイワイ歌って大団円～
と思いきやそんな中にデロリアンが大スピンしてやってくる。「未来に戻るぞ！」「でも今お祝いしてるんだけど？！」「何を言っているんだタイムマシンだぞこれは！」ギャラリーがわいわいいるなかで普通に飛んでいく。デロリアンが空を飛んでせり出してくるところまでは予想してたけど、横方向に一回転するとは思ってなかったじゃん？！ 前から二列目だったので車真上だったけど底しか見えないな～まぁしょうがないか～と思ってたんだけど間近でドクとマーティの尊顔拝見できるとは思わんじゃん………最後はタイムスリップしてOnly A Matter Of Timeのリプライズで締め。The ENDのロゴが映し出される。
アップテンポのカーテンコールもめちゃめちゃ良い。は～～これで終わりか～いや最高だな2020年に帰りたくねえなもうこれでもThe ENDじゃしょうがないから帰るしかないよね……
Back In Time
と思ったか？！ まだ続くんじゃよ！！ 皆でBack in Time歌ってくれる。最高だよ。ありがとう。普通にハンドマイクもって皆順繰りに歌う。カラオケみたいな雰囲気。6時間かけてロンドンからマンチェスターまで移動した甲斐があった……最高の空間だよ……もしかしたらちょっとキャラによって歌詞変えてる場所もあった？ 気がする。一刻も早くサントラを出すんだ。頼む………
終了後の幕
魅惑の深海パーティとピンヘッズのポスター 最高だよ
