ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812を見た

正式タイトルなげえぞグレコメ。
BW版のPrologue、Natasha&Bolkonskys、Balagaに聞き惚れて「なんか日本公演やってるらしいからじゃあ行くか」的ノリで行ってきました。登場人物の大雑把な関係以外は把握しておらず。珍しく割とぶっつけ状態で行きました。以下感想。
予習全くせずに行ったので大分大雑把。

2019-01-16 昼公演
 当日券チャレンジ。11時過ぎに赴いて8人目位。立ち見補助席。舞台右手最奥が見切れるかな、という感じだったがまあ基本的に余り役者さんがそこに停留することはなかったのでなかなか良かったのではないか。当日券待ちの最中に改めてポスターを見て「しょうこおねえさんやんけ!!!!」と激震が走るなどした。遅い。それ以外の人は全然無知で、とりあえずなんか井上さんとやらが今アツいらしい、というのを聞いたことがあるなあ程度の認識。

・幕前
 会場の綺麗さにまず圧倒されるよね。みんな大好き19世紀。オケの人も一人ひとり衣装合わせしてるの素敵だなあと思うなどした。コメットシート、ホントに舞台に埋め込まれてるんだな……さてどんな具合に始まるのかな、と思ったらアンサンブルの人達がわらわら出てきて通路で客と会話し始める! ヤベエ! 「我こそは一番遠いとこから来たぞ!って人いる?」そして答えた方に投げつけられるピロシキ!(?!) 手拍子! Ураааа!! ヤベエ舞台に来ちまったな、とこの時点で痛感。こんなん推し役者いたら金と正気が持たないでしょ……

・第一幕
 プロローグ。アンサンブルの人たちの登場がもう既にカッコいいんだよなあ……「よく見てよプログラム、コイツがオペラ!」なんとなくrが巻き舌でロシア~ってなりました。ロシア語を第二外国語にして初めて役に立った。ドロホフ、元々BW版のPrologueで「not too important」って辺りでアッ好き……ってなってたんですけどやっぱり好きですねこれは。当該箇所の訳が「あいつは主役じゃない!」になってて形無しじゃねーか!! って笑った。
 Natasha&Bolkonskysの不協和音最高ですね。そしてはいだしょうこの歌の巧さが際立つ。迫力がすごい……ボルコンスキー家、もっと出てくるのかと思ったらホントにメインはこの1シーンだけなのね。少ないのになんなんだこの存在感……バラガもだけど……
 ナターシャの人も上手い、というか全体的に女性陣の歌唱力が圧倒的だなあという印象でした。マリアのソロ曲痺れたな……ピエールも主役だし勿論上手いのだけれど、ソロ曲が大分少ないのでどうしても印象が薄い。あとピエールとドロホフの決闘シーン、てっきり最初はドロホフの銃が暴発したのかと思ったんだけど普通に外してピエールの弾が当たった感じなの?! お前銃の名手じゃなかったの?!? あんな真正面にいて外す?!?!!! というか決闘したらどっちか片方は死ぬとばかり思ってたので(主にHamiltonの刷り込み)、その後しれっと出てきて混乱した。決闘したり不倫されたりしてるのにお前ら仲いいな。Dust and Ashesは良曲……

・第二幕
 どこの曲だったか忘れてしまったけれど、あのバーでどんちゃん騒ぎしてからの謎の座って落ち着くシーン、ドロホフが思いっきり大の字になって寝てたのホントそういうところだぞ。そういうことされると好きになっちゃうだろ! 「待て待て待て~!」って何!! やめてくれ!!! しかもガチ寝して一人だけ起きるタイミング遅れるのもやめろ!!! 寝るな!!!!!!
 ナターシャを誘惑するアナトールのクズ男感よ。照明ピンクだし。でもあの……アナトール……高音……どうした……なんか調子悪い……? というか一目惚れした女をオトす為の手紙を何故自分で書かないんだ そしてそれを何故ドロホフが書いたんだ だからそういう事されると好きになってしまうんだって!!! 
 そして終盤。しゃ……喋った……!!! レミゼやらミス・サイゴンやらと同じスルーサング系ミュージカルと思いきや、この一箇所だけ普通の台詞を入れてくる演出はいいですね。原作から引っ張ってきた台詞なんだろうか? 照明がとても綺麗だった。あれは実質イルミネーション。

 客層は平日昼ということもあってか落ち着いてるな~という印象。RENTの時とかヤバかったからな……
 最後まで見た結果、ファンサというか客席との触れ合いがやたら多くてやっぱりヤバイな、と痛感した。だって手紙もらえたり隣座ってきたり婚約者役にさせられるんだぞ……こわ……こわい…………そんなんされたら心臓キュッっと逝ってしまう……

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