Come From Awayを見た

2019/02/20 昼
A1

一列目左ブロック中央側端とかいう気の違った席。近い。あと装飾の木が浸食してる。すごい。
CFAは曲によってはめちゃくちゃ短かったりするしスクリプト持ってなくてぜんぜん把握できていない会話が多いので何となくのおもいついた順番で。

 足踏みから始まってCDで聴いたのと全く同じ声が聞こえてきたのでアッ死ぬ……と反射的に本能が感じた。Claude役の人の声、歌も台詞も全てが聴きやすい……すごい……

 本当に舞台上の12人が入れ替わり立ち替わり演じていく。上着を脱いだり帽子被ったりせこせことせわしないし、椅子の位置もしょっちゅう変わる。でもたったそれだけでさっきまでガンダーのカフェだったところが一瞬にして飛行機内にも小学校の避難所にもバスにも変わって人も変わる。感心しきりというか、それに加えてさらにぐるっと舞台の中央がターンテーブルっぽくなっているのでまぁそこでもまた見方が変わる変わる。中弛みとかそんなものはない。100分インターミッションなしっていうのも大きそう。

 Annnette、OSTだと出番がほぼないのでキャラがつかめなかったんだけれども要所要所で「イケメン異邦人にこんなこと言われたの!!」「……本当に?」「本当よ! ……まぁ、大体こういう感じのことをね!!」みたいな妄想女子でびっくりした。結構下敷きの話が重いのでそれを軽くする狙いなのかな。台詞聞き取れてないのでアレだけど、突然スペインの闘牛士が出てきたり白い巨塔だったりイケメンパイロットが出てきたりして笑った。
 SPCAは他のところと殆ど関わりがないし曲もないから惜しいなあと思ったけどここで曲足すとちょっと浮いちゃうからあれでいいのか。ボノボにガンダーって名付けられたのか~……良い話だ……
 あとBobの財布エピソードちょくちょく出てくるんだけどあの話し相手は誰だ? ポートランドの人? 面白そうな事は分かったんだけどいかんせん聞き取れずに把握できていない。だれか教えてほしい。

 38Planesのパーティーガール、あれホントに見せつけちゃうんですね?! キャーッ! お胸がとても綺麗でした……バッとやった後に流石に恥ずかしくなったのか「あらごめんあそばせ全然なんでもないんですよウフフじゃあねバイバーイ」みたいな感じでそそくさと捌けていったの可愛かった。

 On the busは最初二人が同じ車に乗って会話してるのかと思ってたら別々のバスの運転手が同じ話題を乗客に話してるってシチュエーションか! ヘラジカを見ようと立ち上がる乗客達で笑いが起きる。

 アラビア語訛りとかすごいそれっぽい~と思ったんだけどやっぱりPrayerでAliの礼拝パートだけ聞き取れなかった……というか、他に比べるとAli一人しか歌ってない上に短い? のかな? そして「魚にチーズぶっかけたやつのレシピを教えてください」と手紙を送るAli、マスターシェフを唸らせるほどのニューファンドランド食とは。

 Nick/DianeとKevinsは4人一緒に行動してるのね。Nickがゲイ二人を邪見にしつつてっきりDavisをDianaの夫だと思いこんでたのが間違いだと気づき「離婚してるの?! ホントに?! 僕も! あ、いや、というか結婚してないんだけど、その……」みたいなウブ丸だしムーブは見ていて微笑ましくなる。基本Dianeの後ろをくっついていくので「彼女が行くところに僕は行く」ってセリフで皆笑っていた。可愛い。

 On the Edgeの緊張感はすごい。照明の輝度を上手い具合に使ってるんだなぁ……

 Screech In、楽器持ってきて演奏するんだろうなというのは想像がついていたけれどもホントにバンドの人が脇から飛び出てきて「ガンダーの人々」として舞台に上がるのがすごく印象的だった。生演奏だよ……いや全部元から生演奏なんだけどさ……ここでのBeulahのキャラが全体的に好きで、ギターの人と踊りながらギターの人のケツをぶっ叩きまくってリズムを取っていた。仲がいいしBeulahに限らずこの曲はキャラクターが本当に生き生きとしていた……いや全部生きてるんだけどさ……すごい……活力があった……

 Me and the Sky。すごい。やばい。なんなんだ? 上手い……高音が本当に綺麗……いつまでも聴いていたいし、コーラスで女性陣がCAの帽子被って立つんだけど911の歌詞になった瞬間表情が消えて席に戻るの……辛……

 そしてこの後の流れがOSTだけだと把握できてなかったんだけど、一回飛行機戻って(アメリカには戻れず他のところに移動?)「じゃあバイバーイ! 元気でね!」ってガンダーのみんながお別れしてくれるんだけど結局戻ることになって、ガンダー一同一瞬だけマジか……みたいな表情をしてから笑顔で「おかえりー!!」って言ってくれるのマジで良い人すぎるぞガンダー市民。

 NickとDiane。Stop the Worldほんとに綺麗な曲だったし、椅子を岩礁に見せる発想が凄い。そして椅子という名の岩礁(というか展望台か)の上を歩くわけだけど、ここで舞台装置と椅子が生きてくる。舞台装置がぐるぐる回るので、NickとDiane以外のキャストがどんどんどんどん椅子を継ぎ足して道を作っていく。これは見ているだけで楽しかった……

 Hannahの人、代役だったんだけれどもめちゃくちゃ好きな演技だった。ガラスのような強さと脆さを合わせ持つ母、という感じが出ていて共感を誘う。だから何で泣きながらそんな上手く歌えるんですかァ?! ラストのインタビューで”Hann…Beulah”と呼びかけ間違っちゃったのかわいい。Hannahはあんただよ!! 彼女はとてつもなく大きなものを失ってしまったけれど、Beulahという友を得て笑顔で10年後を迎えられたんだなぁ……

 Screech Out、皆帰らない。すごい。なんだろうな、やはり下敷きにしている話がノンフィクションのデカい事件なので作品が持つリアリティというか固形感(?)がすごいんですよ。事件当時は全然幼くてニュース見ながら「なんかヤベえことがアメリカで起きたんだな」ぐらいしか感じていなかった私ですら、もうラストでは感動の波が押し寄せてきてちょっと涙腺が緩んだ。多分家だったら泣いてた。いやこれはホントBW行ったら絶対見るべき作品です。見てくれ。損はないから。

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